6月17日、高槻本校で「クレイフェイシャルパック会」を開催しました。サロンワークで即戦力となる技術を、理論と実習の両輪で深く掘り下げる一日。参加者の肌だけでなく、心までもがクレイの静けさに包まれた時間となりました。
クレイは「生きた媒体」——熱を調整するという発想
フェイシャルパックに使うクレイは、単なる吸着剤ではありません。今回の講座で強調されたのは、クレイが熱やエネルギーを調整する「生きた媒体」であるという視点です。肌に乗せた瞬間、クレイは過剰な代謝熱を吸収し、老廃物の排出を促していきます。まるでクレイ自身が呼吸をするように、肌の火照りを鎮め、深部から湿度と温度を整えていく——その力を最大限に引き出すには、クレイの状態を見極める繊細な「調製」と「塗布」の技術が欠かせません。
スパチュラは、手の延長——理論に裏打ちされた塗布技術
ドミニク先生の指導は、スパチュラの一振りに至るまで理由が明確でした。まず大切なのは、スパチュラの「先の部分(チップ)」を使うこと。チップを通じて肌の抵抗やクレイの滑りを繊細に感じ取り、カーブを常に自分の体の方へ向けて保持することで、道具は手の延長のように動きます。
また、技術に完璧を求めて力むと、その緊張はクライアントに「怖さ」として伝わってしまうといいます。あえて70点を目指す感覚で肩の力を抜くことが、セラピスト自身の柔軟性を保つ戦略的な選択なのです。
1-2-2-2のコットンワーク
アイパックの際、両目を同時に覆うのは厳禁。「視界を奪われる恐怖」を与えないよう、片目ずつ丁寧に仕上げていきます。一箇所ずつ密着させ、片目が完了してから次へ——このリズムが、深いリラクゼーションへの入り口になります。
クレイが映し出す、体からのサイン
パック後のクレイの状態は、顧客のコンディションを知るための雄弁な手がかりになります。多くの参加者の目元に現れた「割れ目」は、単なる乾燥ではなく、顔の中で最も働き者である目の筋肉が放つ過剰な代謝熱が水分を奪った結果。眼精疲労や季節性の炎症が、熱として可視化されたものなのだと先生は説明します。
右目側がより早く乾くといった左右の非対称性も、利き目や噛み合わせ、ストレスの蓄積状況を反映することがあるそうです。「悪いものが出た」という漠然とした言葉で片付けるのではなく、生活習慣と結びつけて論理的に伝えることが、クライアント自身のセルフケアへの気づきにつながります。
施術後の変化——参加者の声
施術後の変化には、参加者から驚きの声が相次ぎました。「肌が驚くほど白くなった」「もっちりとして吸い付くよう」。フェイスラインは引き締まり、表情そのものがリフレッシュされていきます。
目元の過剰な熱が吸い取られたことで「視界が霧が晴れたようにクリアになった」という声や、「鼻の通りが良くなった」という反応も。クレイの吸収作用が、副鼻腔や頭部の循環にまで波及していることがうかがえます。仕上げにリンパの流れを意識した拭き取りを行うことで、活性化された循環をさらに促進する手法も学びました。
練習という名の、横のつながり
この日の教室には、複数のベッドが並び、参加者同士が互いの手技を見せ合いながら学ぶ、活気ある雰囲気が広がっていました。技術は一人で完成させるものではなく、こうした横のつながりの中で磨かれていく——それもまた、この講座が大切にしている姿勢です。
ドミニク先生からのコメント
道具の持ち方一つにも理由がある——今回もドミニク先生の指導は、技術の奥にある哲学まで踏み込むものでした。サロンワークの現場で本当に役立つ視点を、実習を通じて伝えていただきました。
スパチュラを友達にする
「スパチュラが自分の友達になるように。ゆっくりすることで、調整ができるんです」
クレイを外す時の敬意
「無理に取ろうとせず、まず1〜2回水を与えてから取ってあげてください。それがクライアントの肌への敬意です」
次回の展望について
次回のテーマは「足のクレイパック」。足を地球へと繋ぐ「アーシング」の概念を深め、全身のエネルギー循環を整える技術へと進みます。10月までは塗り方や調製の基礎を磨き上げる期間とし、その後は自律神経や消化器系へのアプローチなど、より高度な実践へと学びを深めていく予定です。
Clay · サロンワークのためのフェイシャルパック技術セミナー
サロンワークで役立つ、実践的なクレイ技術
理論と実習の両輪で、クレイの可能性を深く学ぶ講座です。
次回開催情報は、下記の申込受付中コース一覧でご確認ください。
現在申込受付中の講座
| 日程 | 講座名 | 場所 | 申込 |
|---|---|---|---|
| 7月27日(月) | 蒸留会(ラバンジン蒸留&ラベンダーの探求セミナー) | 高槻本校 | 申し込む |
| 8月6日(木) | クレイ入り石鹸作り講座(固形せっけん) | 高槻本校 | 申し込む |
| 8月7日(金) | クレイテラピーのワンデーレッスン(金曜日) | 高槻本校・オンライン | 申し込む |
| 8月10日(月) | 蒸留会(クラリセージ) | 高槻本校 | 申し込む |
| 8月28日(金) | クレイ美容講座(金曜日コース) | 高槻本校 | 申し込む |
| 8月28日(金) | クレイ完全講座(金曜日コース) | 高槻本校 | 申し込む |
| 8月31日(月) | 蒸留会(ティーツリー) | 高槻本校 | 申し込む |
文責:アロマ・フランス コレッジ
運営:アロマ・フランス株式会社
https://www.aromafrance.net/
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