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BLOG DU COLLÈGEアロマ・フランス
コレッジブログ

  • 2026.7.28

    「植物は、生き延びる知恵を持つ。——ラバンジン蒸留会レポート」
    「植物は、生き延びる知恵を持つ。——ラバンジン蒸留会レポート」

    「ラベンダーだと思っていたものが、実はラバンジンだった」——今回の蒸留会は、そんな小さな驚きから始まりました。銅のアランビックに乾いた花穂を仕込みながら、参加者の皆さんと一緒に、一本の香りの奥にある植物の生き延びる知恵と、意外な歴史をたどる時間となりました。


    「日本のラベンダー」の、本当の名前

    乾燥させたラバンジンの花穂

    北海道などで一面に広がる紫の畑——多くの方が思い浮かべる「ラベンダー畑」の正体は、実は真正ラベンダーではなく、このラバンジンであることが多いのだそうです。真正ラベンダーは標高1800m級の冷涼で乾燥した高地を好む、とても繊細な植物。高温多湿な日本の気候では育てるのが難しく、その代わりに選ばれたのが、より丈夫な低地性の植物と交配してできたラバンジンでした。

    親から受け継いだ長い茎と枝分かれする性質のおかげでボリュームのある花を咲かせ、真正ラベンダーの約4倍もの精油を生み出すという、驚くほど生命力の強い植物です。ただ、成分の面では真正ラベンダーにほとんど含まれない「ケトン類」を持っているため、ピリッとした鋭さと強い清涼感が特徴になる、という違いも教えていただきました。


    乾燥植物から、香りを余さず引き出す仕込み

    銅製アランビックに乾燥ラバンジンを仕込む様子

    新聞紙にくるんだラバンジンを手で仕込む参加者

    今回使用したのは乾燥させたラバンジン。「乾燥すると香りが強くなる」とよく言われますが、実際には水分が抜けることで私たちの鼻がより敏感に反応しやすくなっているだけなのだそうです。乾燥した植物の奥に眠る成分をしっかり引き出すために、今回は蒸気を通す方法と、水に浸して煮出す方法を組み合わせた「コンボ蒸留法」を採用。花だけでなく茎も一緒に仕込むことで、花冠の華やかさだけではない、植物全体のエネルギーをまるごと閉じ込めることを目指しました。

    職人の手仕事
    金属のわずかな熱膨張による蒸気漏れを防ぐため、小麦粉と水を練ったパテで蒸留器の接合部を密閉する作業も体験。乾燥中は新聞紙に植物を包み、湿気を吸わせながら酸化による黒ずみを防ぐ工夫も教えていただきました。


    刻々と変化する香りと、澄んでいく雫

    メスシリンダーに溜まっていくハーブウォーター

    分液ロートで分離する精油とハーブウォーター

    蒸留が進むにつれ、採れるハーブウォーター(イドロラ)の香りは驚くほど表情を変えていきます。最初は華やかで鮮烈なトップノート。時間が経つにつれて厚みと落ち着きが出てきて、終盤にはスモーキーな「お出汁」のような、まったく違う顔を見せてくれました。分液ロートの中でゆっくりと分かれていく淡い黄色の精油層と、透明なハーブウォーターの境界線を眺める時間は、参加者の皆さんにとっても印象的なひとときだったようです。

    香りを嗅いだ参加者からは「バナナのような香り」「スモーキーで、お出汁みたい」といった、それぞれ違う言葉が飛び出しました。同じ香りでも、人によって浮かぶ記憶や連想はまったく違う——これも蒸留会ならではの面白い発見です。


    ラバンジンの、暮らしでの活かし方

    ラバンジンならではの清涼感は、日常のちょっとした場面で活躍してくれます。学校から帰ってきた子どもたちの火照った顔をハーブウォーターで拭いてあげれば、体をひんやりさせながら一日の疲れをそっとリセット。介護の現場での清拭にも、肌を清潔に保つだけでなく、気持ちを明るく切り替える一助として取り入れられるそうです。

    また、講座の中では体験談もいくつか紹介してくださいました。詳しい内容はここでは控えますが、「何を使うか」よりも「なぜ使うか」を考えることの大切さを教えてもらう、印象深いエピソードでした。


    ドミニク先生からのコメント

    ドミニク先生

    「ラベルに頼らず、自分の中に香りの基準を作ってほしい」——蒸留の合間、先生はそう繰り返し話してくれました。私たちが「ラベンダー=清潔」と何気なく結びつけているイメージも、実は長い歴史の積み重ねの上にあるもの。情報があふれる今だからこそ、自分の鼻と感覚を信じることが、香りと付き合う上での一番の羅針盤になるのかもしれません。

    次回は、高槻の畑でぐんぐん育っているクラリセージの蒸留会を予定しています。ぜひ、その変化をご一緒に体験してください。


    Distillerie · 季節の植物を学ぶ蒸留会

    次回開催予定の蒸留会

    日程 植物名 申込
    8月10日(月) クラリセージ 申し込む
    8月31日(月) ティーツリー 申し込む
    9月1日(火) ホーリーバジル蒸留&ジェル作り 申し込む

    蒸留会の詳細を見る

    申込受付中の講座一覧を見る

    現在申込受付中の講座

    日程 講座名 場所 申込
    8月7日(金) クレイテラピーのワンデーレッスン 高槻本校・オンライン 申し込む
    8月10日(月) 蒸留会(クラリセージ) 高槻本校 申し込む
    8月31日(月) 蒸留会(ティーツリー) 高槻本校 申し込む
    9月1日(火) 蒸留会(ホーリーバジル蒸留&ジェル作り) 高槻本校 申し込む
    9月7日(月) クレイ入り石鹸作り講座(固形せっけん) 高槻本校 申し込む
    9月9日(水) イドロラテラピー講座 4回コース
    全4回・高槻本校+オンライン
    高槻本校・オンライン 申し込む

     

    Hydrola · イドロラテラピー講座

    蒸留会だけでは物足りない方へ

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    文責:アロマ・フランス コレッジ
    運営:アロマ・フランス株式会社
    https://www.aromafrance.net/

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