私がクレイを使い始めて、40年以上になります。
最初の頃はありとあらゆる様々なクレイを試しました。当時はクレイをただ試すだけで、「そのこと」についてはあまり知識を持ち合わせていなかったです。
最初に使っていたクレイは業界でもパイオニアのような存在のブランドでした。当時、そして現在でもフランスで一番知られているクレイでした。クレイを教えてくれた先生のもとで、クレイの広い使い方を習っていたので、そのクレイで思った結果がでるから満足して使い続けました。
その後来日し、日本ではクレイを購入することができなかったので、個人用にクレイをフランスから取り寄せて使用をしてました。
クレイを販売し始めたのは、興味を持った友人たちが最初で、当時の私にとっては一番いいクレイという思いで紹介をしておりました。
しかし、好奇心旺盛のわたしはふと疑問に思うようになりました。
クレイって何?
どう作られているのか?
その問いに答えるため、私は鉱物学、科学、電気学を勉強し、経絡やエネルギーワークと繋げて、少しずつクレイの質やクレイの働きを深く理解していきました。
そこでまず気づいたのは、鉱物学者は「鉱物」としてしかクレイを研究しておらす、科学者は「科学」のものとしてしかクレイを見いなかったこと。
その道のプロである彼らは、専門の分野でクレイを研究しているにもかかわらず、他分野での情報交換をあまりしていませんでした。
その結果として「体とクレイ」に対しての意識は低かったと思います。
私自身の疑問を解決するために、購入していたクレイの会社に色々なことを聞いてみましたが、満足する返事をいただくことができませんでした。
そこで、クレイの研究に努め、理解をし、私の疑問に答えてくれそうなクレイの採掘者や生産者をフランスにこだわらず世界中で探し始めました。
その時、カナダ、フランス、香港にいるクレイ関係で繋がっている仲間にも声をかけて、さまざまな相談に乗ってもらいました。
その間に粘土鉱物に専門知識を持っている執行講師から鉱物学を学びました。
日本語で鉱物学や化学を勉強したことで得た、数多くの情報と知識を講座に反映していきました。
アフリカや南米で活用しているジェードさんの勉強会に参加した際には、アフリカやアルゼンチンでのクレイの使い方や使用しているクレイの種類を教えてもらいました。
又、クレイ関係の仲間より、ホワイトカオリナイトの採掘者を紹介してもらい、サンプルを取り寄せました。その際、ホワイトカオリナイトに伴う分析(鉱物の分析、ミネラルの分析、菌やカビの分析)が送られてきて驚きました。今までそのような書類をいただいたことがなかったからです。
さまざまな思いが交錯する中で、1トンのホワイトカオリナイトを注文しました。
そしてフランスから船に乗って海を越えてきたクレイは2カ月ほどで日本に到着しました。
カナダにいるクレイの仲間には、グリーンイライトとイエローイライトの採掘者を紹介してもらいました。電話とメールでコンタクトを取り合い、自分のこだわりと期待を説明していたら、採掘者の方も私と同意見でした。
このようにして、世界に広がるクレイ仲間との出会いと日々の勉強(フランス語と日本語で)のおかげで、クレイのことをよく知っている素晴らしい採掘者に出会うことができました。

その後
クレイを採掘し製品化する採掘者は自前のクレイ鉱山を持っていることが非常に少ないことに気が付きました。
自分のこだわりと期待を説明し、その採掘者と一緒に仕事をすることになりました。アロマ・フランスのクレイの採掘者はクレイを掘る所から商品化までをその会社、もしくは自社工場で行っております。
レッドモンモリオナイト(当時※)とグリーンモンモリオナイトも必要だったので品質のいいものを探してきていただきました。※その後、レッドイライトに変更
この採掘会社はシェヌ・デ・ピュイ火山群の麓にあるサン・ポリアン村から数キロメートルのところにクレイ鉱山と工場があり、グリーンイライトとイエローイライトの鉱山は太陽の光をたくさん浴びる南向きに斜面が面しています。そしてフランス第2の都市・リヨンにオフィスがあります。
採掘会社の社長はベルナール・エマニュエルさんといいます。ベルナール社長の家族は1980年よりクレイを基にした製品の開発販売をしております。1990年からは高品質のグリーンイライトを採掘できる鉱山を発見されました。
2000年にはサン・ポリアン村の自社鉱山のふもとに製品化の工場を建設。このようにして、採掘から製品化までの流れを把握しています。
ベルナールさんに初めてお会いしたのは2011年で、当時は採掘されたクレイのコスメ使用を始められたタイミングでした。
お互いの持つ採掘の知識とクレイテラピーの知識を交換しながら、日本での流通のパートナーとして、一緒に働くこととなりました。
その時より今日まで、アロマ・フランスのスタッフと私は採掘場や工場を訪ねて情報交換をしたりクレイの品質について日々話し合っております。
ベルナール社長にも来日していただき、クレイプロフ🄬を対象とした勉強会講師やコスメの展示会にもパートナーとして共同出展をしていただきました。
アロマ・フランスはすべての生産者と直接お会いして、お互いの情報や価値観を共有し合いながら、一緒に働いております。
アロマ・フランスが生産者を大事にしているからこそ、生産者もアロマ・フランスのことを大事にしてくれます。
そのおかげで、アロマ・フランスは誇りをもって、素晴らしい商品を皆様に提供をさせて頂いております。