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  • 2026.3.27

    「植物の魂を、蒸留する。——ローズマリー蒸留会レポート」
    「植物の魂を、蒸留する。——ローズマリー蒸留会レポート」





    ローズマリー蒸留会レポート

    3月17日(火)、アロマ・フランス コレッジ高槻本校にて季節の植物を学ぶ蒸留会——ローズマリーを開催しました。毎月さまざまな植物を取り上げて行っている恒例の蒸留会。今月の主役はローズマリーです。


    ローズマリーという植物——学名が変わった話

    蒸留会の講義の様子

    蒸留を始める前に、まずローズマリーという植物について学ぶ時間が設けられました。

    実はローズマリーの学名が近年変わったことをご存知でしょうか。長年使われてきた「ロスマリヌス・オフィキナリス(Rosmarinus officinalis)」は、現在では「サルビア・ロスマリヌス(Salvia rosmarinus)」が正式名称となっています。DNA研究により、ローズマリーはセージ(サルビア)と同じグループに属することが明らかになったためです。

    オフィキナリスとはラテン語で「薬用」を意味する言葉。名前が示す通り、ローズマリーは料理のハーブとしてだけでなく、古くから薬草として重用されてきました。


    消化器系・肝臓・抗酸化——ローズマリーの主な働き

    ドミニック先生がとくに強調したのが、ローズマリーと消化器系との関係。消化液の分泌を促し、胆嚢と肝臓の機能を刺激します。肉料理にローズマリーを加えるのも、脂肪の分解を助けるためです。ヨーロッパの薬局方でも消化を助ける植物として認められています。

    もうひとつの特長が抗酸化作用。ローズマリン酸をはじめとするポリフェノール類が豊富で、昔のヨーロッパでは肉の保存にも使われていたほど。現代では化粧品の天然防腐剤としても活用されています。

    ローズマリーのハーブウォーターにはコレステロールを安定させる効果もあるとされており、先生ご自身の体験談も交えながら紹介してくださいました。

    ローズマリーの主な作用
    消化促進・肝臓と胆嚢の機能サポート/抗酸化(ローズマリン酸)/代謝促進/神経強壮/デトックス


    蒸留の準備——銅製アランビックにローズマリーを詰める

    銅製アランビック蒸留器

    この日使用したのは、ポルトガル製の銅製蒸留器アランビック。重厚な銅の輝きが、蒸留という行為の歴史の深さを感じさせます。

    まず参加者全員で、生のローズマリーをアランビックの蒸留槽に詰めていきます。ポイントは詰め方の「加減」。ぎゅうぎゅうに詰めすぎると蒸気の通り道がなくなり、逆に蒸気が上がりにくくなります。植物の間に適度なエアポケットを作ることが、良い蒸留水を得るためのコツです。

    銅鍋の中に詰められた生のローズマリー

    詰め終わったら、蒸気が漏れないよう蓋と本体の継ぎ目を小麦粉の生地でシールします。硬すぎても柔らかすぎても上手くいかない——この小麦粉生地の加減もまた、経験で身につく技術のひとつです。密閉が完成したら、あとは火をつけて蒸留が始まるのを待つだけです。


    ローズマリーの「魂」が生まれる瞬間

    火をつけてから約30〜40分。アランビックの先端から、透明な液体がゆっくりとビーカーに滴り始めます——これがローズマリーのハーブウォーターです。

    蒸留の目的は、このハーブウォーターを得ること。生のローズマリーを使うことで、植物の水分ごと芳香成分が蒸気に乗り、みずみずしいウォーターが生まれます。「蒸留水は植物の魂である」とは蒸留所の職人の言葉ですが、その言葉の意味が体感できる瞬間です。

    先生がハーブウォーターを取り出している様子

    採取したハーブウォーターは化粧水・スプレー・吸入・入浴剤として幅広く活用できます。とくにローズマリーのハーブウォーターは代謝促進と抗酸化作用に優れており、肌のエイジングケアやデイクリームのベースとしておすすめです。


    おまけの精油——ハーブウォーターの上に浮かぶ宝物

    分液ロートで精油を取り出す先生

    今回の蒸留でわずかながら精油も採取できました。分液ロートという器具を使い、ハーブウォーターの上に浮かぶ精油の層をそっと分離します。ほんの数滴の精油——この少量こそが、植物のエネルギーが凝縮された証です。

    「量じゃなくて質。きちんと作られたものなら2〜3滴でしっかり働く」とドミニック先生。精油は今回はあくまでもおまけ。蒸留の主役は、あくまでもハーブウォーターです。


    この日の後半はインセンスワークショップも開催しました
    蒸留会に続き、ドミニック先生オリジナルレシピ「春の光」を使ったコーン型お香作りを体験。白檀・フランキンセンス・ベチバーなど7種の素材を混ぜてこねる、香りの実験室のような時間でした。
    ▶ インセンスワークショップ レポートはこちら


    Distillerie · 季節の植物を学ぶ蒸留会

    次回の蒸留会に参加しませんか

    毎月異なる植物を取り上げ、蒸留しながらその植物の特性を学ぶ講座です。
    ハーブウォーターのお土産付き。初心者の方も大歓迎です。

    4月15日(水) 季節の植物を学ぶ蒸留会(エルダーフラワー) 申し込む
    4月23日(木) 季節の植物を学ぶ蒸留会(ジャーマンカモミール) 申し込む
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    文責:アロマ・フランス コレッジ
    運営:アロマ・フランス株式会社
    https://www.aromafrance.net/


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